中にはあまりご自宅では見かけないものもありますので、不定期で部員の私物を紹介していこうかと。
これは「フレクサトーン」です。
小さな球を両面に固定した金属の板に、枠状の取っ手をつけた楽器で、金属の板は指で押さえるとしなるようになっています。
また、球も振り幅があるため、楽器全体を揺らすことによって板にカチカチと当たる仕組みになっています。
この楽器は、取っ手を手全体で握りつつ、その親指を金属板の先端に添えるように持ちます。
そして楽器全体を振りながら金属板をしならせることによって、
「ひょわわわわわわわわわ」
……と言えばいいのか? そういう音が鳴るんですよ。
いや、ほんとですって。
手首を振りながら、親指で鋼板を圧したり、ゆるめたりすると、球が鋼板にあたって独特の音を発する。手首を振る事によって音がでるので、音はつねにトレモロのような感じになり、単発の音はだしにくいし、強弱もはっきりとはつけにくい。
親指の圧し方の加減で音程をつくることができる。
(『打楽器事典』網代景介・岡田知之/音楽之友社 1981年発行)
さすが事典、ちゃんと説明していますね。
この事典によると1920年頃のイギリスで発明楽器として特許が登録、1924年にニューヨークで「フレクサトーン」という呼び名が付けられたそうです。
(追記)「フレクサ(Flexa)」は、仕事の勤務形態にも使われる「フレックス(曲げる・柔軟)」の活用です。
あと、音色については「ニュータイプ 音」で検索するとスムーズです。
ちなみに現代音楽や昔のアニメ曲では良く使われていたのですが、ゲーム音楽では『花と太陽と雨と』(グラスホッパーマニファクチュア/ビクターインタラクティブソフトウェア 2001年 PS2)のオープニングムービーしかパッと思いつきません。
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